二次関数の変形
前回 https://volcano-tofu.amebaownd.com/posts/3756198
・平方完成をする (ax²+bx+c を a(x-p)²+q の形に直すこと。標準形ともいう)
・頂点・軸を求める
・最大値(最小値)を求める
今回はまぁ、二次関数を扱っている人であれば誰でもできることなんですが、平方完成をしていきます。
特に定義域が指定されていなければ、x²の係数「a」だけで判断することができるなど、これを知らないと何もできないところから説明していきます。
(圧倒的に長いし、これを読むのであればどこかのサイトに行った方が早いのでは…)
一応自己満足で(((
-平方完成 (長いので飛ばしても構いません)
基本的には下のとおり、
ax²+bx+c ⇔ a(x-p)²+q
の形に直すことが目標になります。
aの値は関数の移動において意味をなさないので、今回限り、a=1とおきます。
(aの値が大きくなれば、小さく狭くなり、
aの値が小さくなれば、大きく広がります)
x²+bx+c ⇔ (x-p)²+q ←今回扱うもの
名前から見るからに、「平方」と書いていますよね?これは二乗を意味します。
xの係数を飛ばして、二乗の形に持って行くのが最終目標になります。
例えば、「x²+10x+25」を考えるとしましょう。
これは普通に因数分解ができますよね。
x²+10x+25 ⇔ (x+5)²
さて、この形は (x-p)² の形ですよね。
前回も扱いましたが、(x-p)² は、x軸にpだけ移動します。
今回は「p=-5」ですので、x² が x軸方向にー5だけ移動します。
つまり、頂点が(-5,0)からぐにょーん、と伸びてるイメージ。
では、「x²+10x」の場合はどうでしょうか?
よくよく見ると、「x²+10x+25」の形に25を引いていますね。
x²+10x=(x²+10x+25)-25
さて、上記の結果から、
x²+10x+25 ⇔ (x+5)²
を我々は既に手に入れています。
よって、
(x²+10x+25)-25
=(x+5)²-25
これが成り立ちます。
そして、「(x-p)²+q」と比較してみると、
「p=-5」、「q=-25」であることが判明しました。
つまり、この関数の頂点は(-5、-25)です。
この頂点からびにょーん、と伸びています。
えー、横軸がx軸で、縦軸がy軸です。みづらいのは申し訳ナス
(飛ばし防止ポイント)
上記のやり方でも「平方完成」として作ることは可能ですが、面倒ですよね?
実は「x²+bx+c」を3ステップで変形させることができるんです。
(本来ならaの値も考慮するので、4、5ステップになりますが・・・)
例えば、ある二次関数を「x²+2x」としてみます。
それでは3つのステップをご紹介。
①、まずはxの係数「bを2で割る!」
②、bを2で割った値をBとし、「(x+B)²-B²+c」にする。
③、あとは計算して終わり!
まずは①から見ていきましょう。
今回の関数は「x²+2x」。xの係数は「2」です。これを2で割ります。
2÷2=1 (B=1となる)
B=1になったので、「(x+B)²-B²+c」に代入します。
※今回はc=0として扱います。
(x+B)²-B²
=(x+1)²-1
はい!完成。
ここで初めて私が思ったことは、「なぜ2で割るんだろう?」、「どうして最後に引かないといけないんだ?」などなど。
その理由は展開でよく扱う(x+5)²を展開すれば分かります。
(x+5)²
=x²+2×5x+5² ここの2に注目!
=x²+10x+5²
2回だけ「5x」が足されていますよね?
つまり、2で割らないと同じにならないのです。
何を言ってるのか分からないと思いますが、これは量を熟せば分かります。実際私も最初っから分からなかったので((
あとは、回数を熟すサイクルをしていけば、2で割ることすら一瞬で終わります。ここだけは沢山やって計算力を上げて時間を省いていきましょう。
頂点・軸の求め方
軸という、見慣れない(?)言葉が登場します。
最終的には原点を通るy軸を平行移動させた直線だと思ってください。
もしくは「この線をもとに対称になっている」とイメージしてください。
そもそも、頂点は前にも求めましたね。
「(x-p)²+q」で表されたときの(p、q)が頂点でした。
例えば、上記で求めた「x²+2x」で考えていきましょう。
これを平方完成する(標準形に直す)と、「(x+1)²-1」になります。
これを見ると、「p=-1」、「q=-1」であることが分かります。
従いまして、頂点は、点(-1、-1)です。
では、軸はどうでしょうか?
点(-1、-1)からびにょーん、て伸びているので、頂点が通ればいいのです。
まぁ、一応公式みたいなのがあって、「x=p」がその関数の軸となります。
今回は「p=-1」なので、軸は「x=-1」。
これでおしまい。
以上の平方完成と軸をまとめてみましょう。
平方完成の3ステップは、
①、まずはxの係数「bを2で割る!」
②、bを2で割った値をBとし、「(x+B)²-B²+c」にする。
③、あとは計算して終わり!
軸の求め方は
x=p (y軸と平行な直線です。つまり、pを通る縦の直線)
最大値・最小値の求め方
さぁ、これで今回はおしまい。
といっても、結論からいうと、「aの符号だけで分かる」のです。
二次関数は中学3年生でも扱いました。覚えていますか?
例えば、「f(x)=x²」を考えてみます。これは「a=1」ですね。
f(x)=x² とする。
f(1)=1
f(2)=4
f(3)=9
・
・・
・・・
・・・・
よって、xの値が増加すれば、f(x)の値も増加する。従って、単調増加であることがわかる。
※単調増加とは、xの値が増加すればf(x)も必ず増加しますよ、ということ。
それでは、「f(x)=-x²」としてみましょう。これは「a=-1」で、「(-1)×(x)²」です。間違わないようにしましょう。
f(x)=-x² とする。
f(1)=-1
f(2)=-4
f(3)=-9
・
・・
・・・
・・・・
よって、xの値が増加すれば、f(x)の値が増減する。従って、単調減少であることがわかる。
さて、この結果を比較してみましょう。
「a=正」のとき、「ax²≧0」が成り立ちますよね。
ですが、「a=負」のとき、「ax²≦0」が成り立ちます。
aの値が正のとき、ax²≧0
aの値が負のとき、ax²≦0
さて、上記の2つが分かりました。
このことから「最大値」、「最小値」を探っていきます。
まず、「a=正」のとき、これは最大値を持ちますか?持ちませんか?
ax²≧0 を見てみましょう。
xはどんな値も受け入れてくれます。どんな大きな値だとしても。
要は、xの範囲は無限大に広がってしまうわけなんです。
これでは「最大値はある!」なんて言えませんよね? ・・・①
しかも、右辺を見てみると、「0」と書いています。
つまり、ax²の関数は、「0未満になることはない」と訴えているのです。 ・・・②
以上の①、②から
最大値はない
x=0のとき、最小値は0 (最大値・最小値の一方があるとき、xがどの値なのかも“絶対”書いてください!!)
次は、「a=負」の値を取る場合も考えてみます。上記から、
aの値が負のとき、ax²≦0
と書いてあるので、xはどんどん小さな値を取ってしまいます。 ・・・①
また、「0を超すことはない」ことも分かります。 ・・・②
以上の①、②から
x=0のとき、最大値は0
最小値はない
となります。
最大値・最小値の順番はとくに気にしなくても大丈夫です。
圧倒的に長すぎるしこんなに長くなくてもいいような気がする・・・・・・・。
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